ひがし歯科

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レーザーは知覚過敏症の治療に使える

Laser treats hypersensitivity

Sicilia, A., Cuesta-Frechoso, S., Suárez, A., Angulo, J., Pordomingo, A., De Juan, P.:
Immediate Efficacy of Diode Laser Application in the Treatment of Dentine Hypersensitivity
in Periodontal Maintenance Patients: A Randomized Clinical Trial.
J Clin Perio 36:650-660, 2009.

2つの理論により象牙質知覚過敏症は説明される、動水力学説と神経説である。外的刺激のせいで象牙細管内の液が移動するということである。そのせいで歯髄の象牙芽細胞とそれにつながっている痛みを感じ神経終末を圧迫する。どうのようにして象牙細管内の液が神経終末を刺激するのかまだ分かっていない。硝酸カリウムが知覚過敏の薬として、歯磨き粉、洗口液、ジェルなどで使われている。レーザーは、痛みのコントロールするためにも使われる。

スペインのオビエド大学の研究者が硝酸カリウムジェルとレーザーを比較した。15人の3グループが参加した。Biolase LaserSmileのレーザーを使用、波長810nm, 出力は1.5から2.5nW/min。患者はプラセボとして、毎日の家での使用のためにジェルを与えられた。次の2グループはプラセボのレーザーを使って、そのうちひとつのグループは、プラセボジェルも使用、のこりの1グループは10%硝酸カリウムを使用した。

痛みのベースラインの測定は、15分、30分、1日、2日、4日、7日、14日、30日、60日で行った。
痛みのレベルは4つにわけた。
0=ゼロ、不快ではない
1=少し不快だが、痛みはない
2=刺激を与えている間は痛みがあるが、刺激がなくなれば痛くない
3=刺激を加えている間も、直後も痛い

レーザーはプラセボレーザーと比べて、痛みをすぐに減らすことが出来た(37%と9%)。
30分後では、41%と9%であった。硝酸カリウムのジェルも知覚過敏を減少させた。
2ヶ月の時点では、レーザーも硝酸カリウムのジェルもどちらも有意に知覚過敏の痛みを減少させた。
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レーザーはすぐに知覚過敏に効くということ。

2010-07-10 BOPは歯肉縁下歯石の沈着と関連している 塗るタイプが口腔カンジダ症の第一選択薬
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