ひがし歯科

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入院とプラークと歯肉炎

入院するとプラークと歯肉炎が増えてしまうという話。

入院すると、それが短期間であれ、毎日の習慣がかなり変わってしまう。ストレスや、痛みや不快さを心配したり、恐れたりするので、元気がなくなる。運動制限や病院の環境は、健全なブラッシングにも影響する。

ブラジルのピアウイ連邦大学の研究者が、2つの病院で、短期入院のひとを対象に、プラークと歯肉炎の変化を観察した。2つの病院は、私立病院と公立病院で、対象患者は、ICUのひとはいなかった。
被験者は162人で、人口統計と社会経済データを採取した。ライトを持ったアシスタントをつけて、歯科医師が口腔内診査を行った。被験者は、口腔内の健康状態についての情報は与えられず、口腔衛生指導も受けなかった。口腔内の4部位から、プラークと歯肉炎のデータ採取した。
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4回の観察をした。入院3日目、7日目、14日目、21日目。
21日目まで4回観察できたのは16人。

病院には患者のための口腔健康のためのプロトコールはなかった。

83%がブラッシングのための障害はないと答えていたのに、患者の72%で、毎日のブラッシングが減っていた。
プラークレベルは各回ともベースラインと比較して増加していた。
歯肉炎スコアは、7日目と21日目に有意に増加した。

プラークと歯肉炎が増加する全身疾患の影響があったかどうかは否定できないが、
入院患者のための口腔内ケアのプロトコールの必要性が示唆された。
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入院患者だけでなく、中等度以上のひとは必ず定期的なメンテナンスが必要です。効果があります。

Sousa, L., Filho, W., Mendes, R., Neto, J., Prado, R.: Oral Health of Patients Under Short Hospitalization Period: Observational Study. J Clin Perio 41:558-563, 2014.

2014-12-28 キシリトールと歯周病 ウォーターフロス?
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