ひがし歯科

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内視鏡の話2

内視鏡と探針の比較。

効果的な歯周病治療の一環として、歯肉縁下歯石の除去が必要である。歯肉縁下歯石除去するときに、まずは歯石の探査が必要となる。健康のためには、歯肉縁下歯石の除去が望ましい。

触覚だけに頼って、歯肉縁下歯石を完全に探査して、除去することは困難である。
歯周組織用内視鏡は、歯肉縁下の歯根表面と歯肉溝の内面上皮を拡大して観察できる。
24倍、48倍の倍率で観察できるので、SRPの前後で、より効果的に歯石探査ができる。

ミネソタ大学の研究者が、歯肉縁下の観察での、探針と内視鏡の比較を行った。
被験者は中等度歯周炎の患者26人で、それぞれ2クアドラントを調べた。
1クアドラントは、探針のみで、2クアドラントは、内視鏡を使用した。SRPはハンドスケーラーと超音波スケーラーで行った。内視鏡グループはSRPも内視鏡を使用した。
被験者は3回来院した。2度目と3度目には再度SRPを行った。
初回と二度目の間で、両グループとも歯石探査での歯石の有無には有意差を認めた。
しかし内視鏡群のほうが、探針単独群より、多く歯石を探査できた。触診単独より拡大しての明視下で行った結果である。
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10年前にアメリカ歯周病学会で、実物触ってきたまま、日本上陸はせず、そのまま経過しています。
欲しいんですけど、上陸しないなぁ。

Osborn, J., Lenton, P., Lunos, S., Blue, C.: Endoscopic vs Tactile Evaluation of Subgingival Calculus. J Dent Hygiene 88:(4) 229-236, 2014.

2014-10-12 酸っぱいキャンディーは歯を溶かす 内視鏡の利用
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