ひがし歯科

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プローブに付着する細菌

プロービングで細菌が移動するのかどうか。

1985年アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス(Aa)が感染部位から健常部位に転位することが報告された。細菌は移動されても、健康な歯肉溝の環境では生き残れなかった。転位が可能でも、安定した成長のための状態が必要になる。

ミズーリ大学カンザスシティ校の歯科衛生士の研究者が4つのプローブを3mm以下の部位と4mm以上の部位で比較した。合計8本のプローブでテスト。プローブは歯肉縁下に挿入され、2秒保持、除去後すぐに小瓶に移して蓋をした。使用したプローブはマイクロスコープで評価された。

細菌が、80ヶ所のポケットから採取され、培養され、浅いポケットと深いポケットでの比較を行った。予想通り、深いポケットより浅いポケットの方が細菌が少なかった。
プローブの表面は想像以上に粗かった。メタルプローブの条線は旋盤加工されたことを示している。
粗くギザギザなエッジは、1mmごとのマーキングをするためにできた。プラスチックのプローブはメタルプローブより表面が平滑であった。

テストしたプローブのすべてに細菌と上皮細胞が残存していた。
プローブに残存していた細菌はプローブのタイプ、ポケットの深さによって、違いは認められなかった。

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プローブには細菌は残るが、細菌が別のポケットに移るということは示されなかった。

Holt, L., Williams, K., Cobb, C., Keselyak, N., Jamison, C., Brand, V.: Comparison of Probes for Microbial Contamination Following Use in Periodontal Pockets of Various Depths. J Perio 75: 353- 359, 2004.

2013-07-25 JOE July 2013 超音波検査
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