ひがし歯科

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歯磨きのパターン

どうやって歯磨きしているかを調べてみました。

とても古い話ですが、いまでも通用するでしょう。

イギリスの研究者が、ビデオを使って、ブラッシングのパターンを記録した。
被験者は11歳から13歳までの85人、18歳から22歳の30人。ビデオ撮影は、厳しいインフォームドコンセントのルールの元で被験者の知識、技量の情報なしで行われた。被験者は研究に参加することを承諾した。ブラッシングが観察されているという情報は与えなかった。

洗面所に行って、普段通りに歯を磨くように言われただけだった。
流しと鏡が設置されていてビデオは隠されていた。

ビデオは何度も再生され、歯ブラシの動き、手の動きを口の中を16分割して分析された。
上下顎を6分割して、さらに唇側、舌側に分け、咬合面はクアドラントに分けて、合計16分割した。

ブラッシングは上顎の唇側面から始めるパターンが一番多かった。右利きのひとは左から、左利きのひとは右から始めるのが一番多かった。二人だけが両利きで、7人が左利きだった。一番多く観察されたことは、一貫性がなく、何度も上顎の唇側面に戻ってブラッシングするということである。

被験者の45%が舌側面を全く磨いていなくて、舌側面を磨いているひとも時間にするとたった10%であり、いつも後回しであった。
ブラッシングの平均時間は、11歳から13歳で60秒で、18歳から20歳では38秒であった。

著者は舌側面を忘れているひとが非常に多いので、個人指導でも集団指導でも、舌側を磨くような資料を配布すべきだと言っている。ブラッシングパターンの重要性はこの研究で確立された。

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舌側は時間にして10%というのは驚き。

MacGregor, I., Rugg-Gunn, A.: A Survey of Toothbrushing Sequence in Children and Young Adults. J of Perio Res 14: 225-230, 1979.

2012-05-19 キシリトールの話 乾燥したままの歯ブラシを使う
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