ひがし歯科

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2つのSRPの方法。どちらも同じ結果

Similar outcomes with different treatment approaches

Zijnge, V., Meijer, H., Lie, M., Tromp, J., Degener, J., Harmsen, H., Abbas, F.: The Recolonization Hypothesis in a Full-Mouth or Multiple-Session Treatment Protocol: A Blinded, Randomized Clinical Trial. J Clin Perio 37: 518-525, 2010.

スケーリングとルートプレーニング(SRP)は、一度の来院で長い時間をかけて全顎的に行う方法(FM)かまたは1週間ごとに1クアドラントを行う方法で行われてきた。再感染するという仮説が、24時間以内にSRPを完了させるというFMの根拠である。しかし臨床研究によれば、両方とも同じ臨床結果を示す。

オランダのフローニンゲン大学の研究者が、歯肉縁下の細菌の再増殖に違いがあるのかどうかを比較した。患者が歯周病科で歯科衛生士にSRPを受けた。すべての治療は上顎の右側クアドラントからハンドスケーラーを使って、希望により麻酔下で、はじめられた。その後、残りの部位を、2つの方法に振り分けて完了した。臨床検査(PPD, ブリーディング、プラークスコア)がベースラインと3週間後に記録された。ベースラインと治療直後と1日後、2日後、7日後、14日後、90日後に、歯肉縁下のプラーク試料がクアドラントごとに1ヶ所から採取された。

両方の治療グループとも有意に臨床的に治癒した。歯肉縁下の細菌数の減少は両グループとも明らかだった。5種の細菌について陽性の部位の数はテスト期間中に減少した。先に治療したクアドラントにおいて追加のSRPなしで明らかに減少した。
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最近この手の論文が多いのか?結果は同じだから、一度にすべてやるのか、クアドラントごとからそのときのスケジュールなどで決めれば良いということ。日本の健康保険では一度にすべてはできないことになっていますけど。クアドラントどころでなくて、1/6ブロックごとです。

2010-09-01 無煙タバコは歯肉退縮を引き起こすか? ナノ粒子の知覚過敏用の歯磨き粉
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