ひがし歯科

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エムドゲイン療法で骨が増えポケットを減らせる

Emdogain results in bone fill and pocket reduction

Ficki, S., Thalmair, T., Kebschuli, M., Böhm, S., Wachtel, H.: Microsurgical Access Flap in Conjunction with Enamel Matrix Derivative for the Treatment of Intra-Bony Defects: A Controlled Clinical Trial. J Clin Perio 36: 784-790, 2009.

歯槽骨が歯周病で失われたときに、再付着を獲得するのに、GTR(Guded tissue regeneration)が一番よく使用される方法だった。この方法は、吸収性または非吸収性の膜を使って、外科創傷を一次閉鎖して、完全に膜を覆い、適切な治癒を可能にする。文献では、33%が一次閉鎖できないと言われている。マイクロサージェリーと保存的な組織の扱いにより、その割合は8%にまで減った。骨を再生させるもう一つの方法は、エナメルマトリックスプロテインで、新生セメント質と歯根膜、歯槽骨を形成する。

ドイツのMunichの歯周病、インプラント研究所の研究者が、マイクロサージェリー時にエムドゲインの併用の有無の結果を比較した。19人の患者はそれぞれ1ブロックにエムドゲインにて治療した歯周ポケットがあり、ほかのブロックは歯間部に血餅を残したコントロールとした。すべて7-0のポリプロピレンで縫合した。

6ヶ月後、12ヶ月後では、エムドゲインを使用した部位は有意に治癒がよかった。PPDの減少は3.5mm(6ヶ月)、4.2mm(12ヶ月)であった。臨床的な付着の獲得は、2.7mm(6ヶ月)、2.4mm(12ヶ月)であった。コントロール部位の付着の獲得は1.6mm, 1.7mmであった。骨造成は1.4mm(6M), 2.5mm(12M)でコントロール部位は0.7mmと1.1mmであった。歯肉退縮は両者とも同じで0.5mm(6M)と0.07mm(12M)だった。
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歯周外科でのエムドゲインの併用は臨床的に良好な治癒になる。
エムドゲインはなかなかいいです。GTRの数はへってきたなぁ。

2010-07-26 口臭について 超音波スケーラーと抗菌薬を使ったFMD
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