ひがし歯科

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カルシウムとビタミンDは歯周病に効くのか?

カルシウムとビタミンDは歯周病に効果があるのでしょうか?

以前の報告では、短期に、カルシウムとビタミンDを補給することは、歯周組織の健康に役に立つと言われていた。同じ研究グループが、1年後の歯周病のメンテナンス患者で、栄養補給の効果は持続しているかどうかを調べた。

セントルイス大学と南イリノイ大学において、51人の歯周病のメンテナンス患者を対象にした。下顎臼歯をベースライン、6ヶ月、12ヶ月でプラーク、出血、プロービング、アタッチメントレベル、歯石、分岐部の臨床検査をした。すべての患者が少なくとも2つの隣接面が3mmまたはそれ以上の臨床的なアタッチメントロスがあった。歯槽骨レベルを測定するためにデジタルレントゲンを使用した。

栄養補給は、23人の患者が行い、栄養素の分析は、1日のビタミンDとカルシウムの摂取量をテストグループとコントロールグループで行った。

1日のカルシウムとビタミンDの摂取量は有意差が認められた。サプリを服用したひとの平均は、カルシウム1769mg、ビタミンDが1049IUであった。サプリをとらなかった人は、642mgと156IUであった。

両グループとも1年以上歯周組織の状態は有意に改善した。カルシウムとビタミンDのサプリを服用した人は、中等度に歯周組織の状態によい効果を示した。しかし他の因子、口腔衛生状態や歯肉縁下デブライドメントを分離することは困難である。RCTが必要。

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カルシウムとビタミンDの服用は歯周組織にはほんの少しメリットがあるが、有意に歯周組織の状態をよくするかといえば、そうは言えない。

Garcia, M., Hildebolt, C., Miley, D., Dixon, et al: One-Year Effects of Vitamin D and Calcium Supplementation on Chronic Periodontitis. J Perio 82: 25-32, 2011.

2011-03-30 SRPと抗菌薬の併用 広汎性侵襲性歯周炎には最初に抗菌薬
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