ひがし歯科

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アフタの治療にビタミンB12

口中炎はイタイですね。

再発性アフタ性口中炎(RAS)は人口の23%にみられ、この半数が3ヶ月以内に再発している。ギリシャ語の"aphtai"はヒポクラテスによって、最初は口腔の不良状態として使われた。RASは本来、局所の外症やストレスなどを伴った突発性のものである。ハーブ、総合ビタミン剤、接着性材料、消毒薬、抗菌薬、表面消炎鎮痛薬、ステロイド、免疫抑制剤などの多くの治療法が提案されてきた。ビタミンB12はRASにたいして、即効性があり、長期にわたり効き目がある治療法である。

イスラエルのBeer-ShevaのNegevのBen-Gurion大学の医科の研究者が、就寝前のビタミンB12錠(1000mcg)の舌下投与とプラセボ錠との臨床的な効果の比較を行った。ベースラインで患者はビタミンB12に対する血液検査を受けて、アフタの状態を記録するノートを渡され、アフタの発生と痛みのレベルを記録するように指導された。患者は6ヶ月間、毎月受診して、記録ノートを見直して、次の月の分の錠剤を受け取った。研究に最後まで参加したのはビタミンB12投与の患者が27人でプラセボ錠が25人であった。

痛みのレベルは最後の3ヶ月は、コントロール群が高かった。最後の月は、テストグループの74%(20人)、コントロール群の32%(8人)がアフタは認めなかった。最初のビタミンB12の血中濃度は臨床的な結果には影響しなかった。
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ビタミンB12錠の舌下投与は再発性アフタ性口内炎には簡単で費用もかからないのでよさそうです。

Volkow, I., Rudoy, I., Freud, T., Sardal, G., Naimer, S., Peleg, R., Press, Y.:
J Am Board Fam Med 22: 9-16, 2009.

2010-11-13 口の中に呼吸器疾患の細菌が存在する ピルの使用は歯周病を進行させる?
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