ひがし歯科

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妊娠中に歯肉炎が増加するのはどうしてか?

What causes increased inflammation during pregnancy?

Figuero, E., Carrillo-de-Albornoz, A., Herrera, D., Bascones-Martinez, A.: Gingival Changes During Pregnancy: I. Influence of Hormonal Variations on Clinical and Immunological Parameters. J Clin Perio 37: 220-229, 2010.

妊娠性歯肉炎は36%から100%の割合で起きると研究報告されてきた。疫学によるとホルモンと免疫、またはその両方が関与すると示唆されてきた。スペインのマドリッドのコンプルテンス大学の研究者が、妊娠中と妊娠していない女性を比較して、ホルモンまたは免疫の変化が妊娠性歯肉炎に影響を与えているかどうかを調べた。

サンプル数は45人と統計的に決めた。実験から離脱したひとは60人と決めた。42人の妊婦が研究をはじめて、流産や病気や研究に興味喪失やその他の理由で離脱して、たった26人が第四回目と最後の産後の来院をした。28人の妊娠していない女性が研究を始めて、8人が離脱して、20人だけが研究に最後まで参加した。

臨床的な指標に加えて、プロゲステロンとエストラジオールが唾液のサンプルから計測された。歯肉溝滲出液がIL-1とPGE2を測定するのに採取された。妊娠していない被験者のグループで測定は変えなかった。

研究の最初に口腔衛生指導をしたせいだと思われるが、妊娠中は、プラークレベルは少ししか増加していない。歯肉炎のレベルは増加しておらず、ほんの少し1.01から1.13だけだった。プロゲステロンとエストラジオールレベルは、最初も、第二期も、妊婦が、コントロールより高いレベルであった。しかし、歯肉炎レベルとは相関していなかった。IL-1とPGE2レベルは、研究を通じてずっと両方のグループで同じだった。

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まだあんまりわかっていないんようです。ホルモンの変化が直接組織に影響して、炎症を起こすのはどうやらそうらしいけど。

2010-05-22 低濃度のクロルヘキシジンの効果は? Distal Wedge
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