ひがし歯科

歯肉縁下のクリーニングとエアーポリッシング。

エアーポリッシングは、重曹粉末が使われてきた。プラーク除去や着色除去には効果的であるが、軟組織に傷害を与える。今日エアーポリッシング用のグリシン粉末が登場して、浅いポケットでも深いポケットにかかわらず、歯肉縁下のポリッシングに使用できるようになった。

シアトルのワシントン大学の研究者が、グリシン粉末のエアーポリッシングとキュレット＋ラバーカップを使用したSRPを全顎で比較した。 研究前に被験者は歯周病初期治療を受けた。
被験者は口腔内のP.gingivalisとT.forsythisが陽性であった。PPDは4mmから9mm。
1日２回、0.12%クロルヘキシジン洗口液を治療後２週間使用させた。

細菌検査と歯周病検査を１０日後と９０日後に行った。
歯肉縁下のグリシングループはキュレット＋ラバーカップグループより細菌数が少なかった。
快適さの被験者の評価は同じだった。歯肉縁下のグリシンのエアーポリッシングの方が効果的であった。

Flemmig, T., Arushanov, D., Daubert, D., Rothen, M., Mueller, G., Leroux, B.: R andomized controlled trial assessing efficacy and safety of glycine powder air polishing in moderate-to-deep periodontal pockets. J Perio 83:(4)444-452, 2012.

2014-02-23

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