ひがし歯科

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おしゃぶりを口でなめて渡す

おしゃぶりの使い方の話。

現代は、アレルギーのこどもが多い。
「衛生仮説」は、ごみごみした家に暮らす子供、大家族の一員である子供、ペットや農場の動物と早い時期からの接触、食物中の細菌への暴露は、アレルギーのリスクを減らすということを示唆している。
西欧社会では、親が子供を細菌から保護することに関心が高まっている。

このような過保護と細菌への恐れが、先進国で子供の3人に1人がアレルギーであるということの原因になっているかもしれない。

幼児は、キス、共用のスプーンの使用や、落としたおしゃぶりをこども渡す前に、自分のくちに入れることで、両親の口腔内細菌に暴露されている。

口腔内細菌を共有することは、アレルギーや気管支ぜんそくや皮膚炎からこどもを守る助けになるかもしれない。
スエーデンの研究者が、200人の4歳の子供の唾液を採取して、口腔内細菌を調べた。子供は、18か月から36か月の時点で、アレルギー検査を受けていた。病歴を親から問診した。

正常分娩でおしゃぶりを自分の口で拭いてこどもに渡す親をもつ赤ん坊は、アレルギーやぜんそくや皮膚炎になりにくい傾向があった。おしゃぶりを口移しする親を持つ赤ん坊の唾液の細菌叢は、水や熱湯であらってからおしゃぶりをわたす親を持つ赤ん坊の細菌叢とは違っていた。親から子への細菌の移行は、こどもの防御免疫反応を起こすことになるのかもしれない。

Hesselmar, B., Sjöberg, F., Saalman, R., Åberg, N., Adlerberth, I., Wold, A.: Pacifier Cleaning Practices and Risk of Allergy Development. Pediatrics originally published online May 6, 2013.

2013-12-23 フッ素を使いましょう フロスが効く口も、効かない口もある
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