ひがし歯科

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喘息とむし歯

喘息とむし歯の話。

喘息は深刻なこどもの病気で、増加中である。喘息を含むアレルギーの有病率は、先進国のこどもの41%に達している。

サウジアラビアでは割合は低いが、ライフスタイルの変化で増加している。喫煙や室内ペット。
喘息の経口薬や吸入薬は、唾液分泌量を変化させ、むし歯のpHに影響し、むし歯や歯肉炎が増加することもある。サウジアラビアのジッダのキング・アブドゥルアジーズ大学の研究者が、喘息のこども30人と健康なこども30人とを被験者にして、病歴と口腔内状態を比較した。

唾液分泌量と唾液緩衝能を調べた。砂糖の消費は、とても高く、38%が1日3回以上摂取しており、36%が1日2回から3回砂糖を摂取していた。DMF指数に関して有意差は認められなかった。

口腔内の齲蝕原性細菌数と唾液分泌量と緩衝能に関して、違いが認められた。
喘息のこどもは、口腔内のストレプトコッカスミュータンス数とラクトバチラス数が、健康なこどもより多かった。ステロイドや喘息治療薬を服用している喘息のこどもは、ストレプトコッカス数とラクトバチラス数が非常に高かった。服薬頻度が多いほど、口腔内細菌数が多かった。唾液分泌量と唾液緩衝能は、喘息のこどもが低かった。

喘息のこどもはむし歯のリスクが高いですので、必ず歯科で定期検診を受けてください。

Alkali, S., Anwar, E., Ashiry, A., Bakry, N., Baghlaf, K., Bagher, S.: The Effects of Asthma and Asthma Medications on Dental Caries and Salivary Characteristics in Children. Oral Health Prev Dent 11: 113-120, 2013.

2013-10-26 知覚過敏とノバミン クロルヘキシジンバーニッシュ
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