ひがし歯科

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糖尿病と歯科

2型糖尿病のひとは歯科で定期管理を受けましょう。

糖尿病は比較的よくみられる代謝異常であり、アメリカ人の約10%、つまり2000万人が発症しており、増加している。糖尿病は2つの方向性のある代謝異常である。糖尿病が口腔の健康に影響し、口腔の健康が糖尿病に影響する。糖尿病ははタイプ1,タイプ2,妊娠糖尿病の3つに分類される。タイプ1が10%で、タイプ2が85-90%である。妊娠糖尿病は、妊娠中に起こり、ほとんどのケースが出産後に寛解する。

タイプ1は一般的に幼少時に診断される。すい臓のベータ細胞の自己免疫性破壊によりインスリン欠乏が引き起こされる。 症状が出ると急速に進行する。高血糖による脱水の兆候が起き、ケトアシドーシスとなり、昏睡し死を迎えることになる。タイプ1糖尿病のひとは毎日インスリン注射が必要である。タイプ1糖尿病のひとは痩せている。

タイプ2糖尿病は40歳以上で肥満のひとの疾患と考えられていた。若者や子供で肥満であると診断される人が増えているので、この昔からのクライテリアはぼやけてきた。インスリン耐性試験が、タイプ2糖尿病の診断の前に行われる。確定診断は、インスリンの作用異常ととインスリンの分泌異常が含まれる。糖尿病の合併症が認識されるまでに年数がかかり、診断が遅れることがある。タイプ2糖尿病は、食事制限や歯科治療によりコントロールされることが多い。

妊娠糖尿病は将来の糖尿病予備軍と考えられ、妊娠糖尿病の50%が将来タイプ2糖尿病に移行するリスクがある。妊娠糖尿病の診断により、初期の予防方法を始めるチャンスができる。
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案外歯科で2型糖尿病が見付かることもあります。2型糖尿病のひとは歯科での定期的なメンテナンスが必須でしょう。

Kidambi, S., Patel, S.: Diabetes Mellitus Considerations for Dentistry. J AM Dent Assoc 139: Suppl 5, 8S-18S, 2008.

2012-02-16 お口の健康と、糖尿病 口腔と全身疾患
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