ひがし歯科

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歯科治療と心臓血管障害

健康なうちに、歯科治療を済ませておきましょう。

歯周病を治療してコントロールすることは、心臓血管疾患のリスクを減らす可能性がある。侵襲的な歯科処置に伴う一時的なリスクと、治療後の最初の数週間の心臓麻痺や心臓発作の可能性を示唆する研究がある。軽度の慢性炎症は心臓血管疾患に関連している。外科処置後や細菌感染後の急性炎症は、心臓麻痺や心臓発作につながる血管の変化のリスクが、一時的に増加することに関連している。

ロンドンのイーストマン歯科協会の研究者が、アメリカのメディケイドのデータベースを分析して、侵襲的な歯科治療直後に心臓麻痺や心臓発作があるかどうかを調べた。5年以上の期間で約1000万人の患者データを分析すると、2万人が心臓麻痺や心臓発作で入院した患者であった。このうち1152人が入院前に侵襲的な歯科治療を受けていた。

侵襲的な治療には、歯周病治療から抜歯まですべての治療コードが含まれているが、89%が抜歯で関連する処置であった。

心臓血管障害は歯科処置の当日には起こっていなくて、大半が治療後4週間以内に起こっていた。侵襲的な歯科治療の後の1ヶ月以内の心臓血管障害に、侵襲的な歯科治療は関連しているかもしれないが、歯科治療を行うことの長期的な利点は、このリスクを上回る。この知見は急性炎症と心臓血管障害のリスクとの間の関連のエビデンスとなる。

Minassian, C., D’Aluto, V., Hingorani, A., Smeeth, L.: Invasive Dental Treatment and Risk for Vascular Events. Ann Intern Med 153: 499-506, 2010.

2011-09-20 歯周病で入院? 予防で20年間通院すると
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