ひがし歯科

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歯周病の有病率

歯周病の検査の話。

いままでの全米健康栄養調査は部分的なプロービングに基づいて歯周病の減少を示唆していた。

部分的なプロービングでは正確な歯周病の代表値とは言えない。2つの無作為に選んだクアドラントのみ、しかも1歯あたり2ヶ所、近心頬側と頬側中央のみをプロービングしただけだった。1回だけは3ヶ所、遠心頬側が追加されていたが。

それによると、歯周病の有病率は19.5%であった。3ヶ所の場合は、27.1%。
フルマウスプロービングを行った2009年から2010年のデータでは、47.2%であった。

現在まで15年間のデータがあり、6mm以上のアタッチメントロスは8.4%から5.3%に減少したと報告されていた。しかし、1999年から2004年には5.3%だった6mm以上のアタッチメントロスの報告が、フルマウスプロービングをすると25.5%という報告になった。

部分的なプロービングをしていたときとフルマウスプロービングした場合を比べると、およそ5倍の開きがある。社会人口学的な傾向は、過去から現在まで同じである。

歯周病の有病率が高いのは、男性、喫煙者、貧困者、教育を受けられなかったひと。
メキシコ系アメリカ人は、非ヒスパニック系の黒人より有病率が高かった。

歯周病の有病率は、半分に評価されていたが、実際は人口の50%が歯周病であり、65歳以上だと70%が歯周病であった。
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日本ではいまだにしっかり検査をしないことも多いですね。残念。いつまでも自分の歯で食べられるという若いときには当たり前のことができなくなるのは大変辛いことです。早めに歯周病検査を受けて、普通の生活が続けられるようにしましょう。

Papapanou, P.: The Prevalence of Periodontitis in the US: Forget What You Were Told. J Dent Res 91(10): 907-908, 2012.

2013-12-01 フロスが効く口も、効かない口もある 全米健康栄養調査
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