ひがし歯科

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舌突出僻

舌突出癖と口唇とはならびの話。

正常な嚥下では、舌は歯に触れずに、口蓋に当たる。上下の歯は一瞬接触して、口まわりの筋肉は緊張しない。舌突出があると、舌は上顎前歯にぶつかり、口まわりの筋肉は収縮する。舌突出は幼児に多い嚥下パターンで、2歳から4歳までに成人型の嚥下にかわる。

インドのムンバイの歯科大とネルール病院の研究者が、8歳から14歳の846人の子供をスクリーニングして、46人の舌突出癖の子供をみつけた。両親の承諾を得て、舌突出癖21人、正常21人を被験者とした。

臨床検査の後に、上下顎の印象をして、セファロ撮影をした。

舌突出癖のある子のほとんどに口唇閉鎖不全が認められた。86%対14%。
サ行発音不全についても同様であった。
口呼吸について、舌突出癖グループの38%に口呼吸が認められ、コントロールではゼロであった。
オトガイ筋過緊張について、舌突出癖グループの24%に認められ、コントロールではゼロであった。

上唇について、舌突出癖グループは、鼻唇角が大きいのと同様に上唇が厚かった。
舌突出癖グループの半数に開咬が認められ、コントロールはゼロであった。
舌突出癖のない子供のほとんどがオーバージェットが1mm-2mmであった。
舌突出癖のある子の上顎前歯の角度は増加していた。
骨格の違いは認められなかった。
コントロールで3名だけが、口呼吸でなく、舌が下前方でなく高位にあって、口唇の緊張のないタイプだった。

Dixit, U., Shetty, M.: Comparison of Soft-Tissue, Dental, and Skeletal Characteristics in Children with and without Tongue Thrusting Habit. Contemp Clin Dent 2013;4:2-6, 2013.

2013-09-10 鼻呼吸と口呼吸 JP08/2013
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