ひがし歯科

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洗口液

歯周病のメンテナンスと洗口液の話。

歯周病治療を成功させるには、歯科衛生士による歯周組織の定期的なメンテナンスと、毎日の効果的なブラッシングが必要である。機械的なプラーク除去の効果を促進させるために、多くの抗菌薬が登場している。

ベルギーのゲント大学の研究者が、歯周病のメンテナンス患者を被験者に3ヶ月間、リステリン洗口液とプラセボで比較した。被験者は1日2回洗口液を使用するように指導された。テストグループが23人、プラセボグループが21人。ベースラインでプラーク指数、BOP、歯肉炎指数、PPD、CALの測定をした。1クアドラントごとに一番深いポケットから歯肉縁下細菌を採取して分析した。
ベースラインと3ヶ月後に行った。グループ間で有意差は認めなかった。
テストグループは開始時は健康な歯肉が80%であったが、3ヶ月後は96%であった。プラセボグループは、91%が97%になった。ベースラインと3ヶ月後の細菌の重量は両グループとも類似していたであった。

このような結果にかかわらず、両グループの被験者はリンスの後は爽快だったと報告している。
約60%の被験者が、これからも洗口液を使い続けるし、家族や知り合いにも勧めると報告している。
臨床的なエビデンスがないにもかかわらず、刺激が強いと効き目があるような予感を被験者に与える。

Cosyn, J., Princen, K., Miremadi, R., Decat, E., Vaneechoutte, M., De Bruyn, H.: A Double-Blind Randomized Placebo-Controlled Study on the Clinical and Microbial Effects of an Essential Oil Mouth Rinse Used by Patients in Supportive Periodontal Care. Int J Dent Hygiene 11: 53-61, 2013.

2013-05-27 ジェルと洗口液 フロス後に菌血症?
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