ひがし歯科

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禁煙すると歯周組織はよくなる

禁煙すると歯周病がよくなります。

タバコは重要な健康の問題で、毎年500万人以上が亡くなっており、世界中の死亡数の1/10になっていることがわかっている。タバコは癌、肺疾患、循環器疾患、歯周病のリスクファクターである。喫煙者は、非喫煙者の2倍から7倍歯周病になりやすい。禁煙しようと多くの努力がなされているが、成功率は10%から20%であるとの研究が多い。

ブラジルのサンパウロ大学の研究者が、SRP後の歯周組織の状態について、禁煙の効果を調べた。1年間。93人の被験者で開始して、53人が最後まで残った。被験者は全員SRP、口腔衛生指導を数回の予約で受けた。被験者は3カ月毎にメンテナンスを受け、禁煙のカウンセリングを受けた。禁煙プログラムは4コマの1時間講座を1週間ごとに行う。学際的なチームが情報を提供し、カウンセリングをし、ニコチン代替薬の利用とモチベーションを上げる面接をして、個人のプログラムを確立し、それぞれの必要と要求に合うようにした。

52人の被験者のうち、30%が禁煙した。研究者にとっては残念な結果であるが、他の研究よりは成功率は高い。被験者(禁煙成功したひともしなかったひとも)は1年でお口の健康状態がよくなった。
禁煙に成功した人は禁煙に成功しなかったひとに比べて、アタッチメントレベルを0.5mm獲得した。実際、禁煙に成功しなかった人は3ヶ月でアタッチメントロスが増加し、6ヶ月と12ヶ月の時点ではベースラインから変化がなかった。
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Rosa, E., Corraini, P., de Carvalho, V., Inoue, G., Gomes, E., Lotufo, J., De Micheli, G., Pannuti, C.: A Prospective 12-Month Study of the Effect of Smoking Cessation on Periodontal Clinical Parameters. J Clin Perio 38: 562- 571, 2011.

2011-08-26 歯をすべて抜いても残る細菌 血液型と歯周病
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