ひがし歯科

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血液型と歯周病

血液型が歯周病に影響するという研究があります。

ヒトの血液型にはO, A, B, ABとある。血液型によって歯周病の経験が違うということを示した研究がある。血液型に関して、ヒトは分泌者と考えることができて、反応性物質を唾液中に分泌する。O型はH抗原を分泌する、A型はA抗原、B型はB抗原、AB型はA抗原とB抗原を分泌する。血液反応性抗原は、ムチン、エリスロサイトや他の細胞の表面に存在して、細菌が歯に選択的に接着してバイオフィルムを形成する原因となる。

インドのジャイプル歯科大学の研究者が90人の被験者を3グループに分類して測定した。歯周組織が健康、慢性歯肉炎、慢性歯周炎。歯肉縁下のプラークと、安静時唾液と、血液を採取して、分泌状態が口腔内の健康に影響するかどうかを調べた。

44人が抗原を分泌していた。46人は分泌していなかった。分泌者の多くは歯周組織が健全なグループに属しており、非分泌者の多くは歯周病グループに属していた。歯肉炎グループでは分泌者、非分泌者は同じ割合だった。プラークスコアと歯肉炎スコアは分泌者グループより、非分泌者グループが高かった。

歯肉縁下の細菌数と唾液中の細菌数は非分泌者グループでは、P.intermdiaとP.gingivalisが高かった。唾棄中に分泌された血液型抗原は細菌の凝集、つまりバイオフィルム形成を阻害しているかもしれない。血液型抗原分泌は、歯周病に対して抵抗性がある。
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Tabasum, S., Nayak, R.: Salivary Blood Group Antigens and Microbial Flora. Int J Dent Hygiene 9: 117-121, 2011.

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