ひがし歯科

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骨再生のためのスタチン局所投与

骨再生にはスタチンは効き目があります。

歯肉縁下への局所薬物送達は、SRPの後の治癒を改善するために使われている。現在、数種の薬剤が局所送達に使われている。テトラサイクリン、ミノサイクリン、ドシキサイクリン、メトロニダゾール、クロルヘキシジンである。現在、ジェル、セルロース繊維、軟膏、チップ、微小球が、送達に使われている。

インドのカマタカにある歯科大の研究者が、新しい、局所伝達システムを、スタチンを入れたメチルセルロースのジェル、シムバスタチンを評価した。SRP後にシムバスタチンとプラセボ薬を使用して、6ヶ月で臨床的評価と、レントゲン的評価を行った。

テストグループが30人、プラセボグループが30人の合計60人の慢性歯周病患者が参加し、それぞれテスト部位とコントロール部位を用意した。SRPの後、1.2%のシムバスタチン(SMV)またはプラセボ薬をポケットに注入した。歯周パックは使用せず、1週間歯間ブラシを使わないように指導した。

臨床検査、レントゲン検査、歯肉溝滲出液検査を行った。テストグループ、プラセボグループともプラークスコアは減少した。両グループとも有意に治癒が認められたが、テストグループのほうが、プラセボ薬グループより、PPDが有意に減少し、アタッチメントゲインがあり、GI(gingival Index)も減少していた。テストグループは、プラセボグループより、有意に、歯間部の骨再生が認められた。エビデンスを確かめるために、歯肉溝滲出液中のSMV薬を、すべてのテスト部位で続けて測定した。
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今までの抗菌薬意外に、骨再生を促すための薬剤を使用する事がまもなく始まるでしょう。

Pradeep, A., Thorat, M.: Clinical Effect of Subgingivally Delivered Simvastatin in the Treatment of Patients with Chronic Periodontitis: A Randomized Clinical Trial. J Perio 81: 214- 222, 2010.

2011-07-07 硝酸カリウムとノバミンを比べた 歯を失うかどうかがわかります
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