ひがし歯科

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ビスフォスフォネートと顎骨壊死

ビスフォスフォネートを服用している場合は歯科の受診時に必ず伝えてください。

ビスフォストネート薬剤は多くの腫瘍の治療やその副作用時に、静脈内投与される。また骨粗しょう症の治療のために経口投与される。ビスフォストネートは破骨細胞の機能を阻害して、破骨細胞にアポトーシスをおこさせ、骨髄細胞の破骨細胞への分化を阻害して、骨を保存する。静脈内投与したビフォスフォネート薬剤の半減期は約10年であり、投与された期間に依存する。

ビスフォストネートが引き起こす顎骨壊死は、露出した骨の状態が6週間以上続く。他の症状には、痛み、腫れ、感染、排膿、骨壊死、骨折、発熱、リンパ節の腫脹がある。骨壊死はビスフォストネート薬剤を静脈内投与を受けた場合にかなりよく起こる。それほどでないにせよ、フォサマックスのような経口投与のビスフォストネート薬剤を服用している症例も報告されている。これらの場合、抜歯は顎骨壊死が起こるきっかけとなる歯科治療である。

治療法は不確定であり、抗菌薬が潜在性の感染防止のために薦められているくらいである。ビスフォストネートの半減期が長いので、投薬を中止しても骨壊死の治癒が早くなるわけでもないし、骨壊死が起こる前に投薬を中止しても、骨壊死を予防することにもならない。予防がが一番用方法であり、ビスフォストネートの服用の前に、口腔内を健康にしておくべきだ。
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可能ならば、服用開始の少なくとも1ヶ月前には歯科でチェックしたほうがいいです。

Aldana-Gibaja, R., Traverso-Oviaga, C., Lui-Monteiro, A.: The Link Between Treatment with Bisphosphonates and Osteonecrosis of the Jaws. A Literature Review. J Int Acad Perio 12: 66-69, 2010.

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