ひがし歯科

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即時埋入即時荷重-感染部位と非感染部位での違い

歯周病が原因で抜歯の部位と非感染の部位とでの即時荷重の違い

抜歯の治癒に伴い歯槽骨が吸収される。これを防ぐためにインプラントを即時埋入して良い結果がでている。さらに小臼歯間では即時荷重も行われている。適応症ではないが、最近では歯周病に感染した部位への即時埋入も行われている。いろんな報告があるが非感染部位と比べて、そう悪くはないというニュアンスの報告である。

イタリア、ミラノのビタサルート大学のの研究者が歯周病の感染部位と非感染部位での抜歯即時埋入、即時荷重の4年間の前向き研究を行った。37人の患者で275本のインプラントが抜歯即時埋入された。197本が歯周病に感染している部位であった。78本が歯周病に非感染の部位であった。辺縁歯槽骨のレベルと臨床指標(プラーク、ブリーディング)をベースライン、12ヶ月24ヶ月48ヶ月で記録した。

プロトコールは、術前1週間アモキシリンを1日2回服用。抜歯はフラップを開けなかった。形成は根尖から4mm以上進めた。インプラント径より小さく形成して、スクリュータッピングやカウンターシンクはつけなかった。埋入後は一日2回クロルヘキシジン含嗽を15日間つづけた。

48ヶ月の時点で、感染部位は98%のサバイバルレート(1ヶ月で2本ダツリ)。非感染部位は100%。臨床指標は有意差が認められなかった。
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こういうものは感染の程度によるからなぁ。
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R.Crespi, P.Capparè,E.Gherlone, Immediate Loading of Dental Implants Placed in Periodontally infected and non -infected sites: A 4-Year follow-up clinical study, J.Perio, 2010,8

2010-09-10 Nd:YAGレーザーの評価 水酸化カルシウムとクロルヘキシジンのE.faecalisでの抗菌効果
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