ひがし歯科

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バイオフィルムと根尖病巣

Biofilms and Apical Periodontitis

Domenico Ricucci, José F. Siqueira; Biofilms and Apical Periodontitis: Study of Prevalence and Association with Clinical and Histopathologic Findings, JOE 36,1277-1288,2010

根尖病巣のある根管で、未治療のものと治療済みのもので、細菌バイオフィルムの有病率を評価した。
バイオフィルムと根尖病巣の臨床的な状態、レントゲンでのサイズ、病理的な分類との関係を調査した。

106本の根尖性歯周炎の根管(64本が治療済み、42本が未治療)。歯根端切除または抜歯により採取した。

1本の標本を除いてすべてに細菌がみつかった。根尖部の根管の77%にバイオフィルムが観察できた(未治療根管は80%で、治療済みは74%)。バイオフィルムは分岐部とイスムスの根管壁を覆っていることも確認できた。細菌バイオフィルムは、レントゲンな小さな根尖病巣の根管で62%, レントゲン的に大きな根尖病巣の根管で82%で確認できた。とても大きな病巣のある根管はすべて根管内にバイオフィルムがあった。バイオフィルムは有意に上皮化病変(嚢胞、上皮化した肉芽腫、膿瘍)と関連があった。嚢胞で95%、膿瘍が83%、膿瘍が69.5%だった。バイオフィルムと臨床症状、またはバイオフィルムと上顎洞の存在とは相関が認められなかった。根管外のバイオフィルムは6%だけに確認できた。

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