ひがし歯科

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ハンドスケーラーと超音波スケーラーの比較

Curettes versus a piezoelectric power scaler

Ioannou, I., Dimitriadis, N., Papadimitriou, K., Sakellari, D., Vouros, I., Konstantinidis, A.: Hand Instruments Versus Ultrasonic Debridement in the Treatment of Chronic Periodontitis: A
Randomized Clinical and Microbiological Trial. J Clin Perio 36: 132-141, 2009.

歯肉縁下の細菌と歯石を除去することは組織の治癒に必要である。歯肉縁下では、細菌は数週間で増殖するので、定期的な除去が必要である。ハンドスケーラーと超音波スケーラーは細菌の除去に使用されていて、似たような結果が報告されている。

ギリシャのテッサロニキのアリストテレス大学Aristotle University of Thessalonikiの研究者がヒューフレディのグレーシーキュレットとEMSピエゾンのというピエゾ方式の超音波スケーラーを使って歯肉縁下のSRPを行ったあとの臨床的、細菌学的な結果を比較した。33人の患者で6ヶ月間行った。ベースラインとして、歯肉縁下の細菌を6ヶ所から採取した。浅い部分、中等度、深い部分とそれぞれ2ヶ所ずつ。口腔衛生指導は、モディファイドバス法と歯間ブラシで行った。1週間後、局所麻酔下で、キュレットまたは超音波スケーラーを使って、1/4顎の治療を始めた。

患者は3ヶ月後と6ヶ月後に来院して、臨床検査と細菌採取をして、口腔衛生指導と歯肉縁下のSRPを指定された器具で受けた。

両方のグループとも臨床検査指標と細菌レベルが下がった。手用キュレットのほうが治療時間がかかった。6ヶ月後のプラークレベルは超音波スケーラーのグループの方がやや高かった(0.49と0.26)。それにもかかわらず、ブリーディングスコアは同じだった。研究者によれば、6ヶ月後の検査で超音波すケラーのグループにおいて、プラークレベルが高いせいで、歯肉縁下のT forsythisとT denticolaの数が高い。超音波スケーラーのグループは、キュレットグループより、付着の獲得の量が少なかった(4.32mmと4.78mm)。
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どうやら同じ結果のようです。
最近は超音波スケーラーが便利で使用頻度は高くなっています。でもキュレットが使えた上でですね。ひがし歯科の歯科衛生士は当然毎日キュレットのシャープニングはやっていて、キュレットも超音波スケーラーも使いこなしています。

2010-08-17 超音波スケーラーのチップの動きの比較 SRP4回ずつと1日SRPとの違い
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