ひがし歯科

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超音波スケーラーと抗菌薬を使ったFMD

FMD with ultrasonics and antibiotics

Ribeiro, E., Bittencourt, S., Zanin, I., Ambrosano, G., Sallum, E., Nociti, F., Goncalves, R., Casati, M: Full-Mouth Ultrasonic Debridement Associated with Amoxicillin and Metronidazole in the Treatment of Severe Chronic Periodontitis. J Perio 80: 1254-1264, 2009.

FMD(Full-mouth disinfection)で、超音波スケーラーよりもハンドスケーラーを使って、1/4ブロックごとの治療と同じくらいの効果をあげる研究をした。ブラジルの研究者が超音波スケーラーと抗菌薬を使用すると、臨床的にも微生物学的にも免疫学的にもよい結果がでるかどうかを調べた。Campinas大学の25人の患者が6ヶ月の研究に参加した。全員が少なくとも8ヶ所で5mm以上のPPDがあり、そのうち少なくとも2ヶ所が7mm以上のものがあった。

研究の初期段階で、歯周病に関する知識と、フロスと歯間ブラシの使い方を含む口腔衛生指導と、虫歯治療、不良補綴物の改善、歯肉縁上歯石の除去を行った。初期データは30日後に記録した。

両グループとも超音波スケーラーを使い、必要なら麻酔下で45分間おこなった。テストグループはアモキシリンとメトロニダゾールを一日3回、治療後に1週間服用した。コントロールグループはプラセボ薬を服用した。患者は1カ月毎に口腔衛生指導を受けて、5mm以上の部位のSRPを受けた。

抗菌薬は歯肉縁下の細菌数やサイトカインレベルをプラセボ薬と比較して、有意には変えなかった。臨床的な違いはあった。テストグループは、PPDとBOPと月ごとに治療が必要な部位について大きく改善していた。
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かなりいい結果がでているけれど、あまり不注意に抗菌薬を多用するのはよくないという警告も書いてあった。

2010-07-23 エムドゲイン療法で骨が増えポケットを減らせる 2型糖尿病でのSRPの効果
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